ブログ | すいか/あまいか

適当に生きてる人。適当にお絵かきしたり何か作ったりグダグダと喋ったりする。

【※映画ネタバレ記事】トイストーリー4を観た

トイストーリー4をみてきました。ありのままの感想を!!書くぜ!!!

※ストーリー上の重要なネタバレがあるので映画を観てから読んでね

 

 さみしい!!!!!!助けて!!!!!!!!!!!!

悲痛な叫びからはじまってしまう 映画自体は良かったです。それは前提にして読んでほしい

気持ちを整理するためにも色々書いていきますがとっちらかったら申し訳ないです

 

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bo

 


まずこの話は隠居ジジイの話だなと思ったんですよね。(急に何?)

私はカーズシリーズの3作目『カーズ/クロスロード』がめちゃめちゃ好きなんですが、あれとほぼ同じ構成で作られているのが『トイストーリー4』だなと思ったんですよ。

マックィーンは新しい性能の良い車への世代交代、ウッディは「ボニーに愛されなくなった」という不可抗力の事態から変わらなければならない局面に立たされる。最後にマックィーンは若者の未来のために自分が一番になるのをやめる選択を、ウッディはすべての子どものために自身が愛されるのをやめる選択をする。

たくさんの人を幸せにするか、今までと同じ道を状況が変わっても廃れるまで歩んでいくかという、隠居ジジイとスポ根ジジイのトロッコ問題なんですよね(ここまで書いていて酷い字面だなとは思いました)

結局主人公たちは隠居ジジイを選ぶわけだけど、これは感覚としてはすごく寂しくて、

さらっと観ただけだと「なんでそうなっちゃうんだよ〜〜!!やめてよ〜〜!!!今まで通りでいてくれよ〜〜〜〜!!!!!!」ってなっちゃうんだよな 冒頭の私です

でもこれも主人公の成長の一つで、「不可抗力に抗えなかった」ではなくて「自らステージから降りることを選んだ」というのが大切なんじゃよね(成長って便利な言葉だな〜)

1、2、3みたいな勧善懲悪じゃないのもカーズ1、2に対するカーズ3っぽさある

 

なんだか後味がしっくりこないがゆえに考えさせられるので後からじんわりスルメのごとく効いてくるタイプの映画ではあるし、このタイプって本当に人を選ぶので完全に好みの問題なんだよな シュガー・ラッシュ2も似た感覚に襲われて、一人で暴れて一人で解決するまでが楽しいものなんだなと思っています 大好きスルメ映画

 

ここで映画としての是非を問われる上に一番辛いのは「ボニーがウッディを好きではなくなったこと」という不可抗力事実自体がトイストーリー(特に3)のファンとしてキツすぎるという点ではある。

子ども、そういうことあるだろうし……というだけなんだけどね これはボニーの成長や人間性を問う話ではなくあくまでおもちゃたちの物語でしかないという……直接お話しできないゆえの壁……

4の作中でボニーはウッディの名前を呼ばない、認識しない。「保安官」もバッジのことだったし

冒頭の9年前のアンディは「ウッディがいないんだ」と言って探す。だけどボニーは「フォーキーがいないの」と言って彼の名前は出さない。アンディ時代のウッディが一番だった時とも、バズやジェシーも揃って一番だった時とも違っていて、ボニーはアンディとは完全に別の子供として描かれているのは明確で。もうおもちゃたちの世界からはどうしようもできないある種災害のようなものなんだろうなと思う。

ボニーはあのあと「ウッディがいないの」と言うか?となるとそうではないのだろうし(ラストのシーンでもボニーは順当に成長を遂げ、ボニーのおもちゃたちも不安そうな様子はない)、そこがさみし〜〜〜ッの原因であり成長のきっかけでもある皮肉。

もちろん3のラストシーン、アンディは渡したおもちゃはすべて一緒にして遊んで欲しかったんだろうけど、もうウッディはアンディのものではないので……そういう過去への執着を振り払うと言う意味でも、ボニーのおもちゃと別れるというのは描かれなければいけなかったと言うことなのではないか

アンディの思いを考えたり今までの仲間と一緒にいて欲しかったりしたエゴの自分がダメージを負ってしまったのは認めざるを得ないけど、多分そういう解釈がいいのかなって さみし〜〜〜〜〜〜〜

 

ボーちゃんが力強くて、時代を描いているなとも。

1でも上品だけど聡明で結構強い女性として描かれていた印象だったけど、野良おもちゃになってからそれが吹っ切れたのかなぁ

古参おもちゃ時代の恋人の前でウッディがめっちゃ仕切ろうとしてるの切なかったね〜〜〜人間クセ〜〜なぁ!!!(玩具)そういうところがいいんですよ

愚かな人ほどかわいいっていうのをボーちゃんは知ってる いい ウディボーの可能性を感じながら今後も幸せに生きて欲しいの願うばかりです(誰?)

 

バズもなんかいつものとアプローチが変わってて面白かった。いつも1の宇宙野郎がどっかしら出現するけど、今回の収録ボイスに従う流れはそれの変化球というか

「内なる声」に頼るのもバズなりのウッディへの信頼なんだろうな ウッディならどうする……『ファインディング・ドリー』じゃ〜〜ん!(すぐピクサーピクサーで例えようとする)

おもちゃの個としての可能性とか、幸せの形の多様性とか そう言うところを含めての「無限の彼方へさあ行こう」…… さ”み””し”い” 発作

保安官ひょかっと帰ってきてって思っちゃうもんな………(今まで喋ったことを全部ぐちゃぐちゃにしていく発言) 

 

新キャラ可愛かった!!

フォーキー、生まれたばっかになるんですね ごミ……?(自殺)

おもちゃの自我の生まれ方、子供がごっこ遊びに使ったところから成立するのだろうか おもちゃ屋に並んでたのも動いてたりするからそれはない……?まぁこれ言いだすとキリないんですけど(カーズの車どうやって生まれてる問題を考えたことがあって頭痛くなったことがある)(ピクサー向いてない人間か?)

シングルファーザーやってるウッディさんが大変に良かった……苦労人は見ていて楽しいなぁ

自分の思わぬ魅力に気づく、というのも難しい話ですよね フォーキーがボニーの「一番」だったからこそおもちゃは子供のためにそばに、という説得は成立する、というのがまた……

フォーキーとの問答はウッディの自問自答でもあるんだろうな。ボニーを間違えてアンディって言っちゃうところ そういうとこやぞ

新キャラたちは新しく「おもちゃと子供との出会い」のテーマを提示するキャラクターでもあるように思いましたね 今までの話だとあんまり描かれてないところではあった。ウッディも自分の出自を知らないくらいだし、2でもジェシーやブルズアイたちは母親が買ったことになってる設定だし

屋台とダッキーバニー、ギャビーとアンティークショップ、子供との出会いがなかなかこないおもちゃと子供への救済の話

ダッキーバニー、お手てずっと繋いでるのめっちゃかわいいね 悪態付き合ってるけど仲良しでめちゃカワだった……

そういえばウッディはもう背中ひもの声は出ないんでしょうか も〜〜つくづく最終回っぽいな〜〜〜ひ〜〜〜〜ん

 

小ネタニヤッとした upのジュースの王冠とかティントイとか結構露骨に……www

ティントイ出たら最終回でしょうが〜〜〜〜!!!!! やっぱり赤ちゃん部屋から売られてきたんだろうか じわじわくるな

 

あとなんと言うか、4単体で見るものではないんですよこれは 123を見てこそわかる映画であり、そうでありながら123を愛する人にとってこれを受け入れやすいものかどうかと言うのも難しくて。

映画好きの自分としてはスルメ〜!!ってやってるけど、ウッディとバズのファンの自分は今後グッズとかみんな一緒に並んでたら普通にさみしさマックスになって泣きそうなところにある。その人格が分離して存在するので、なんか……助けて〜!

すべてのおもちゃ、幸せであ〜れ ただし苺熊テメーはダメだ

 

次はオンワードですね。生き延びる……